となりのサインフェルド DVD-BOX 1−ユルコロ情報

商品説明

　???“何でもないことを扱う番組”だって?　『となりのサインフェルド』は、あらゆることを扱っているではないか!　潜在能力のアピールの仕方もあれば、ものすごく疲れたときのエチケットもある。輸入の話もあれば、輸出の話もある。のぞき見する者もあれば、赤ちゃんの面倒を見る者もある。あれも、これも、何でも扱っているのだ。『TV Guide』誌は、『となりのサインフェルド』を史上最高のTVシリーズにランクした。地方局の再放送で、常に高い人気を誇っているのもこの番組だ。ディープなファンは、各エピソードを正確かつ詳細にそらんじることができ、それぞれのシーンのディテール研究に熱を上げている（ただし、トリビア・クイズは例外）。ここまで愛された番組だけに、DVD化を待ち望む声は多かった。シリーズの生みの親であるジェリー・サインフェルドとラリー・デイヴィッドは、エピソードだけを収録した簡潔な内容でのリリースにゴー・サインを出すこともできたはずだ。そうしたところで、別に問題があるわけじゃなかったのに、彼らは再び集まって情報満載のDVD特典を制作したのである。これによって、この4枚組ディスクは、いよいよ買い逃し厳禁アイテムになったと言えるだろう。率直で包み隠しのない音声解説やインタビュー、削除されたシーンや本放送時のエピソード予告編、ポップ・アップ式オプション「Notes About Nothing」といった特典内容には、ドレイクのケーキのような抵抗しがたい魅力がある。
???第1話は、その後ポップ・カルチャーの指標となるシリーズにしては何気ない始まり方だが、いつ見直しても愉快でハッとさせられる。クレイマーの冴えない登場の仕方、ジェリーが軽蔑を込めて言う「やあ、ニューマン」、エレインがツッコミを入れるときの決まり文句「出てって!」などが、ここで初登場しているのだ。しかし、最初の2シーズンを見ていちばん感心させられるのは、ジェイソン・アレクサンダーが「The Revenge」の音声解説で述べているような“優しい性質”である。登場人物たちのやや卑俗な性格が、これによって中和されているのだ。失業したばかりのジョージにジェリーが職業指導をする場面や、ジェリーとエレインによる親愛の情に満ちたジョークを思い出してみるといい。エピソード解説集「Inside Look」では、この非凡なシリーズに関する魅力的な分析がなされている。今や名作エピソードとなった「The Chinese Restaurant」（ジェリー、ジョージ、エレインの3人がレストランで空席待ちをするが、まったくの無駄に終わるという話）を見れば分かるとおり、シットコム（シチュエーション・コメディ）の伝統を打ち破ったのがこのシリーズなのだ。さらに、タフガイ役を得意とする映画俳優ローレンス・ティアニーが「The Jacket」にゲスト出演したきりで、その後2度とエレインの父親を演じなかった理由なども分かる。とはいえ、こういった話をしてみたところで、サインフェルド・ファンは上の空だろう。待ち焦がれていたDVD化が実現しただけで、ファンにとっては充分すぎるほど嬉しいのだから。エレインが第3シーズン中のエピソード「The Subway」で叫んでいるように、「何でもないことじゃなくて、すごいことよ!」というわけだ。（Donald Liebenson， Amazon.com）

メーカー：ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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