General AAS:スラムドッグ$ミリオネア[Blu-ray]−ユルコロ情報

ストーリーすごい

　ストーリーが良かったです。

インドの現実はもっとすごいのだろうが、良く描けていたと思う。

スラム出身の主人公がなぜクイズ番組の答えがわかるのか。

答えと自分の経験との描き方が良かった。

ぼけーっとテレビや映画を観ている自分と主人公のような強烈な経験をしているのでは、
人生の厚みが比べ物になんないなーと思った。

良い作品だと思うので、興味がある人は観た方が良いです。

メーカー：メディアファクトリー

傑作は大画面、良音響のBRで！

　クイズミリオネアを軸に、主人公たち少年少女の幼少期から現在に至るまでの歴史を描いた物語。

本作を未見の方はクイズミリオネアの映画を何で大画面で？？
と思うかもしれないが、本作こそ大画面で観るべき作品であろう。
私は劇場公開中に3回鑑賞したが、最後に観た新宿バルト9のシアター9(400席以上)での印象が強烈に強い。まるで別の映画を観ているような感覚になった。

大画面で強烈なインパクトを受けるのは、インドの命の息吹を感じるからだろう。
勧善懲悪、シンプルでストレートなストーリーであるが、「生きること」への子供達のパワーを強烈に感じる。
この映画にはありのままのインドがある。

本作は無名俳優を起用して低予算で作成され、テーマも地味であり、制作途中でスポンサーがなくなってしまった為に、完成当初は劇場未公開でDVD直行という可能性が大きかった。

それがインディーズ系の小劇場で扱ってもらえることとなり、公開後はその作品の素晴らしさから全米公開へ…。ついにはアカデミー賞主要8部門を獲得するまでとなる。

この数年来、最も観るべき1本といえるだろう。

因みに劇場ではHISがインドツアーのコマーシャルを流していたが、この作品を観てからインドに行くというのにはマイナス効果ではないか？

祝アカデミー賞受賞

　手持ちカメラで、ジャマールと他の子供たちが二人の監視員に追われてスラム街を駆け回るのを追うシーンからもう映画に入り込んでしまいました。インド人作曲家、A・R・ラフマーンの起用も大正解！
取調室での尋問から、クイズ番組のプレーバックに移り、そこからジャマールの少年時代の回想へ。時系列をバラバラに配置する手法も面白い。ゴミ溜めのようなスラム、母親は宗教暴動で惨殺、孤児を集めて物乞いをさせる怪しげな組織に捕まって．．．と、回想シーンで描かれるジャマールの生い立ちは超壮絶です。
でも、人は置かれた状況の中で精一杯生きていくしかない。ジャマールとその兄もまた、我が身の不幸を嘆く暇もあらばこそ、時には盗みや詐欺まがいの行為も働きながらしたたかに生き延びる。そのバイタリティがまぶしくも痛快。

そんな、都合よく問題が出るかとか、最後の最後の問題が「三銃士」の名前当てとは、あまりにも易しすぎるとか思いますが、そこはそれやっぱり『運命』なんですよね。（笑）本作には、そんなツッコミをすべて呑みこみ、社会性と娯楽性、サスペンスとロマンスを内包しながら一気に突っ走るパワーと感動があります。

監督の技量

　劇場でも勿論鑑賞。この監督の技量とセンスは素晴らしい。映画を愛する人というのが伝わってくる。年間数百という映画を製作している国、インドに敬意を払っているとも感じた。BDの音質が特に良い。エンドタイトルは何回でも見てしまいました。この監督の次回作もかなり注目したい。

買いでないとは申しませんが・・・。

　ご多分に漏れずオスカー受賞ということで観ました。展開や構成は単純で、どちらかと言えばくどく単調とさえ感じることがままあって、現代インドの抱える矛盾や葛藤といったスパイスがなければここまで評価された作品であっただろうかというのが正直な感想です。

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