BD-LIVE付き:天使と悪魔　スペシャル・エディション [Blu-ray]−ユルコロ情報

ダビンチコードの６割

　ダビンチコードを８０点とするなら、
天使と悪魔はその６割。４８点くらいの映画です。

原作も、ダビンチコードの６割くらいの重みだったので、
映画の作り方の問題ではなく、原作の厚みだと思われる。

ダビンチコードは数百年、数千年の論争の結果のひとつの解の提示であった。
天使と悪魔は、そこまでの厚みも深みもない。

なぜに、十分に答えてくれていない。
結末もわかりにくかった。

作品事態は見る価値のあるもので、★５つとさせていただきました。
新品で購入するよりは、中古か、安価になってからの購入をお勧めしたい。

メーカー：ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

天使と悪魔は好き

　
ダヴィンチ・コードは好きでは無かった

この作品はデザイン建築が好きな私には判りやすかったです

映画館では続きから観てしまったので、最初から観たい

前作の問題点を解決した大傑作！

　このダ・ヴィンチ・コード２こと「天使と悪魔」ですが、これは宗教知識がないとチンプンカンプンで、原作未読の観客を開始30分程度で門前払いするという乱暴な作りだった失敗作「ダ・ヴィンチ・コード」の反省点を踏まえて改善された、素晴らしい出来の傑作です！

特筆すべき点は、原作モノでありながらも映画の尺に合わせて取捨選択を行った上で物語を再構築し、原作モノにありがちな違和感を感じさせることなく、観客を物語に引き込む部分です。

これは簡単そうで、実は難しい。なぜなら原作の持つ魅力を損ねる事無く、エッセンスを活かしたまま調理せねばならないから。数多くの映画(1作目も)はそれで失敗しましたが、本作は成功例です。 特に四代元素である「earth」，「air」，「fire」，「water」の謎を追いかけて解明するくだりはスピード感があり、インディ・ジョーンズ的な面白さがあります。

やはりタイムリミットの導入によって海外ドラマ「24」的なスリリングさを醸し出す事に成功していたり、同時に観客にも真犯人を探させ、さらにミスリードを設置して引っかけるなど随所に徹底的に楽しませようとする工夫が感じられるのが成功の要因でしょう。

よく興行収入が前作より落ちてるなどと揶揄する人がいますが、「我々は観客であって興行主ではない」のだから、映画としての完成度が最優先であり、作品の出来さえ素晴らしければ、評価など後からついてくるものだと思います。

またコピーの「ガリレオの暗号が、ヴァチカンを追いつめる。」も良いし、風光明媚な観光地が目を楽しませてくれたり、なによりＣＥＲＮ＝セルン（欧州原子核研究機構）の認知度が高まり、「反物質」をキッカケに素粒子物理学に関心を持った人が私を含めて増えたらしいし、様々な知的好奇心を刺激してくれる作品だと思います。

唯一 残念な部分は、真犯人をこれほどまでの凶行に駆り立てる動機の描写が薄い事ですが、まぁそれは映画版で興味を持たせ、次は小説で全容を知る二段構えだからという解釈をしていますので、特に気になりません。また出演者の演技は、どれも素晴らしいものばかりです。

私も本作は、つい劇場に3回も観にいったほどのお気に入り作品で、ブルーレイ版の発売を一日千秋の思いで待っておりました。家庭用の発売によって、さらなる作品の評価がなされる事を願ってやみません。

ＰＳ：スイス衛兵隊のシャルトランが、お笑い芸人スピードワゴンの井戸田潤氏にメチャクチャ似てるので笑えます！

映画での表現として

　　映画『ダヴィンチ・コード』は原作のショート・ショート（掌編小説）になってしまい、原作の面白さを表現しきれずに駄作になってしまったが、『天使と悪魔』は原作を映画の時間の尺に合わせ、原作を再構成し直し、作品として鑑賞に堪えうる佳作になったと思う。
　
　つまり、原作を読まれていない人でも観て楽しめる映画になったと言うことだ。宗教と科学と言う二項対立的なテーマは単純だが、それによって作品の陰影を濃くすることができエンターテイメント作品としてわかりやすい映画になったと思う。

　ブルーレイによって、より映像も美しいものになると思う、特典も楽しみな作品だ。

サスペンス映画の醍醐味

　前作「ダ・ヴィンチ・コード」は、原作を読みましたがなんだか物足りなく思いましたし、読んでいない人は今ひとつ謎の追求についていけない映画ではなかったかと思います。
本作は、原作を読んでいませんが、（読んでないからか）まさにノンストップアクション。しかも、前作ほど必死で頭を働かさなくてもいい。(笑)　また、原作を読んでないから、『あの人』が犯人だと思いつつ観ていたところ、２転３転する犯人さがしの展開も、素直に面白かった。
ひたすら、謎解きと差し迫る時間との戦いによるスリリングなサスペンスの面白さに終始します。一歩間違えば『おバカ映画』になるところを、重厚な画面作りとトム・ハンクスの演技のおかげでそこまでは落ちていない。そして、ローマやヴァチカンの謎めいた秘儀や、背景となる美しい観光名所の数々も楽しみの一つとなります。前作の内容がカトリック側の反発を招いた（後に全面対決した）という事情もあって、ロケ地の確保には相当苦労したらしいです。でも、そんなことはまるで感じさせない素晴らしいばらしい映像美を堪能できます。
ローマ市内を自由自在に動き回る主人公たちと、システィーナ礼拝堂で行われる厳粛な教皇選挙（コンクラーベ）のコントラストも映画の面白さにつながっていますね。

原作を読んでいないにもかかわらず、これだけ宗教的な儀式、専門用語に満ちた内容が理解できるのは、いかに監督や脚本家が上手に物語を整理整頓したかということでしょう。
また、キリスト教の権威であるバチカンと、科学を信奉する無神論グループの暴力的な対立も上手く描いていました。「宗教と科学」は今もなお進化論や生命倫理を巡って対立を続ける現代的なテーマでありますが、両者の反目や一致について、興味深い部分も多かったです。

同じ轍を踏んだ作品

　ダ・ヴィンチ・コードでダン・ブラウンにすっかりハマってしまった私は当然本作品を心待ちにし、封切り日に映画館へ行きました。
結果、またしても裏切られた感じでした。
ダ・ヴィンチ・コードも「原作の方が面白かった」との評価が高いですが、本作品は「ダ・ヴィンチ・コードに輪を掛けて原作の方が面白かった」作品となってます。
そもそも時系列では本作品の方が先なのに、映画ではダ・ヴィンチ・コードの続編というところに無理があります。

原作は冒頭から息もつかせぬアクション性の強い作品であり、映画版でもがんばって踏襲してはいますが、きっとセルンやヴァチカンの許可が下りなかった部分が多々あり、制作者が苦労した場面が多々見受けられます。

原作を読んでいなければこれはこれでなかなかの作品であり、ヴィジュアルやストーリーはよく練られてますので☆は4つとしました。
原作を読んで本作を見てない人はたぶんいないとは思いますが、原作を読んでなくて本作を見てない人には是非観て欲しい映画ではあります。

良くも悪くもテンポが速い。

　前作の謎解きがゆっくりでじわじわしていたのとは対照的に
今回は店舗がやたら早いです。雰囲気を味わう暇が無い感じがしました。
犯人も誰か簡単に推測できてしまうし、個人的にはイマイチな印象。

しかしダヴィンチコードが好きなので惰性で買ってしまいますけど。

謎解き要素は薄味(2層　AVC DTS-HD5.1ch)

　『ダ・ヴィンチ･コード』に次ぐ、ダン･ブラウン原作小説の映画化。
BDは146分のエクステンデッド版と139分の劇場公開版を両収録。
導入部分が面白く、一気に引き込まれた。
前作に比べテンポが早く、謎解きのプロセスはやや軽めと感じるが、今回もカトリックの総本山ヴァチカン絡みのサスペンス・ミステリーに仕上がった。
誤解されがちな信仰と科学の壁。
双方とも人間の正当な欲求であり、道さえ違えど本来追及するものは同じ。
年月と共に引っ込みがつかないほどに修飾が増えてしまうのは、どの宗教･宗派も同じ。
本作では双方の融合と恐怖心を与える事で結束させミスリードする古くからの体質も皮肉る。
ユアン･マクレガーの司祭姿もまた魅力。

画質は中々。
前作のBDはかなり異質と感じたが、こちらは新作の大作らしい画を見せる。
重厚な装飾は精細感もあり、その細部の重なりが奥行きのある映像に繋がっている印象。
背景に対し、人肌の色が濃い様な感は受けた。
画の均一性に多少欠ける印象はあり、ロケの困難さが垣間見れる。
しかしそのスケールの大きさを圧倒的な画角で見せ付ける。
人工的な鮮明さだけではなく、どこか年月と埃臭さを感じる事が出来、作品の世界観が十分に伝わった。

音声は、英語・日本語共にSPEが最近新たに採用し始めたDTS-HD5.1chで収録。
台詞は押し出しが良く鮮明。
サラウンドは決して派手な設計ではないが、音楽が壮大な空間を妖しく包む。
冒頭の素粒子実験のシーンにおいては良く回り楽しい。低音は終盤で活躍。

特典はHD画質で別途ディスクも封入し、セルソフトとしてのボリュームは十分。
今回新たな試みとして、cinechatという機能を搭載。
ID登録後、フレンドを招待し映画を観ながらチャット出来る機能だが、正直現段階では実用性を感じられなかった。
将来的には様々な可能性があるかもしれないが、まずは中途半端な感を受けるBD-LIVEの充実を望む。

もう少し尺を長くし原作に忠実にすべき

　まず映画単体として見た場合、そつなくまとまっていて役者陣の演技も良く映像、音楽も及第点です。展開が速いので字幕より吹き替えで観た方が良いと思います。イタリア好きとしてはローマの町並みがもう少しいろいろ出てきて欲しかった。

そして一番残念な事は原作との違いがあまりにも多い事。原作ではかなり重要な役所であるCERN所長も出て来ないし、ラングドンがCERNに行かない為個人的に楽しみだったX-33での移動シーンも無し。カメルレンゴが教皇に憎しみを抱いた最大の原因となったエピソードも省かれているし実の親子だったという設定もカット。最後ラングドンがヘリに乗り込み墜落するシーンも無し。（まあこれは元々かなり無理矢理なシーンでしたが...）こっそり下りてくるはずのカメルレンゴが皆の面前でパラシュート降下してくるのにもげんなり。しかも一番の肝の5個目のアンビグラムに至っては全然違うだっさいマークに改変されている始末。（本来のアンビグラムはブルーレイの読み込み画面で登場します）

そんなこんなで原作のドラマティックなストーリー展開に魅了されたファンとしてはいろいろ裏切られる映画でした。上中下3巻ある作品を2時間ちょいの尺に収める事がそもそも無理なわけで、せめて3時間程度にすればもっと良い作品になっていたであろうと非常に悔やまれます。

早い段階で…

　出来る限り、前もっての情報を
入れずに先入観ナシで観ましたが…

「コンクラーベ」が、始まる前には
犯人が特定出来てしまったのが
とても残念な点でした。

「パズル」や「謎解き」を得意とする
日本人にとっては若干設定が
甘いかもしれませんね…。

スピード感、躍動感のある展開は
良く出来ていて面白いのですが、
「謎解き」の要素は、あくまでも
?犯人捜し"?爆弾捜し"に費やされ
前作の評価を決定的に高めた
『知的好奇心の探究』と、いう
部分はかなり薄くなってます。

ミステリー好きには『ダ・ヴィンチコード』
サスペンス好きには『天使と悪魔』
…と、いう感じでしょうか…。

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