高橋ツトム:桐山勲:General AAS:スカイハイ 劇場版 スタンダード・エディション−ユルコロ情報

とんでもない!!

　不評だと耳にしましたが（怒!!）とんでもない!!ＴＶ放送の頃から釈由美子さんファンで好きだった作品ですが、大沢たかおさんの演技力にも圧巻されっぱなし緊張感あり、せつなさありの北村監督の世界が広がっています。

原著：高橋ツトム
脚本：桐山勲

メーカー：アミューズソフトエンタテインメント

北村大サーカス開演!!!

　　テレビドラマの劇場版ということなのですが、映画単体として起承転結が出来ており、原作、テレビシリーズ(私は両方知りませんでした)を知らなくても楽しめる内容なのは◎。テレビシリーズの延長と言う安直な映画化でないのがいい感じです。
　見所はなんといっても北村龍平アクション。「ALIVE」でゲッとなったのを、独特のアクション映像で大チャンバラ劇にいたっては「荒神」「ヴァーサス」の興奮再びと言ったところ。さらに北村龍平、ご用達女優岡本綾をはじめ数多くの美の競演はなんとも男性ファンにはたまりませんね。なかでも大沢たかおのパートナーを演じた魚住さんはめちゃクールでかっこいい。さらに大沢たかおさんも悪役をクールに演じており、もともとあの風貌はああいった役どころがぴったしな感じを受けます。まさにはまり役。ちょっと悪役がかっこよすぎる気もしますが、それが映画を面白くしている要因なので良しとしましょう。
　ただ難点はセットがちゃちかった。テレビシリーズの使いまわしなのか、セットと言うのが丸わかりのような作りにややがっかり。最後に現れかける魔性の者もちょっと雑。もう少し作りこんでほしかったところと言ったところでマイナス星1つ。
　トータルとしては北村龍平ファン向け映画と言ったところでしょうか。

いかにもリュウヘイズム

　ファイナルウォーズ同様、シリーズとしての作風をメチャクチャにする監督だと思う。原作やテレビシリーズの様なドロドロした人間ドラマを期待していただけに単なるチャンバラサイキックアクションになっていて不満が残った。大沢たかおの悲愴感漂う悪役ぶりはすばらしかったので、スカイハイではない作品として楽しめば違和感はないとおもいます。

役者さん達が可哀相になる脚本。

　B級伝奇アクション台本（特に台詞が、んもぅ陳腐爆発で閉口）を、役者さん達の演技力と、アクションでカバーって感じの映画。
剣術バトルは、まぁ格好良いっちゃあ格好良いんですが、グリーン・デスティニーとか先に観ちゃうと、そのマーシャルアーツ・クリエーションのレベルの低さが目立つし、あまりにも脈絡なさすぎ。
何でみんなあんな強い訳？　霊力ついたら、剣術もついでに強くなるっていう設定？
谷原さん演じる刑事が、ステージに一回転して飛び乗って銃を構えるシーンとか、ド金髪の修行僧（山伏？）とか、「どう考えてもおかしいだろソレ！」とツッコミたくなる場面も多く、ひょっとしたらそういう楽しみ方をするのが正しい見方なのかも……。
岡本綾さんのにじりよりヒップショットの小エロと、ラストの谷原さんの砂浜のシーンは、良かったです。
折角、いい役者さんを揃えたんだから、もっと話し合って、台詞の嘘臭さを減らさんかい！　というツッコミを、最後に入れたいと思った次第でございますだ。

★もっとレビューを見る★