小林政広:General AAS:14%OFF★完全なる飼育 女理髪師の恋−ユルコロ情報

飼育ではないが…

　飼育というタイトルには違和感があるものの…個人的にはかなり好きな作品になりました。やはり北村一輝の演技力が素晴らしかった。北村がお得意とする危険な男という要素はなく、とても優しい印象をうけました。荻野目慶子も多少違和感を感じた面があるものの、巧く演じきれていると思います。正直、ジャケットを見ると期待しがちですがラブシーンはエロくないです。雪景色が手伝っているせいもあると思いますが、二人が愛し合っているシーンにもどこか淋しさが残ります。最後…幸せをつかむ寸前にして訪れる別れなども、決して涙する事はありませんが切なすぎます。北村一輝がお好きな人にはお薦めです。

脚本：小林政広

メーカー：東宝

寂寥の中に漂う男と女の魂の行方

　魂の喪失とは実に美しい。一瞬が永遠になるからだ。
男が愛を探し彷徨い、女を見つけて監禁しようともそこにあるのは純白に近い「愛」だった。
女が抗わず男に従うことは運命。
客観的な視点で見せるカメラワークも見事、最後を予感させつつストーリ−は破滅へと向かう。
しかし、男と女は本当に幸せだった・・・

北海道の凛とした張り詰めた空気が全てを暖かく包み込む・・・
北村一輝という存在はここに留まることを良しとしない。
チンピラが彼の当たり役だとしたら小林作品における彼は彼の演技の王道だと思う。
その確かな演技力に裏打ちされた男の心中を思い、涙して下さい。

荻野目慶子が素晴らしい！

　このシリーズの熱心なファンというわけではないのですが、この作品は見ごたえがありました。主演の荻野目慶子が中年に差し掛かった女性の屈折した心理を演じています。同じような年齢にいる人には、わかる部分が多いでしょう。夢一杯で結婚して、その夢が少しづつ萎んでいって、消えかかったところに突然、若者の強引なまでの求愛。飼育というタイトルと少し、主題は距離があるように感じられます。考えられたエンディングも見所でしょう。最初からじっくりご覧になることをお勧めいたします。どちらかというと救われない物語ですので、そのおつもりで。

ジャケットの写真につられて買ってしまいました

　私ははっきり言って荻野目慶子ファンですが、彼女の演技にはちょっとがっかりしました。「三文役者」の竹中直人とのからみが非常に素晴らしかったので、今回も同じコンビのからみに期待しましたが、もう２歩及びませんでした。そして、私ははっきり言って、北村一輝のファンですが、もう少しいつものように切れて欲しかった。荻野目、北村、竹中と３人はベストキャスティングなのに、演出が駄目なのか？あと一歩という非常に口惜しさが見た後に残りました。でもこのシリーズでは、一番好きな作品です。

期待に胸ふくらむ

　「完全なる飼育」シリーズ5作目という事ですが、以前北村一輝がちょい役で出ているのを見て、今回はその主演なので、とても期待に胸ふくらませています。

北村一輝ファン、どうよ？

　キレたチンピラや謎のストーカー、冷酷無比な殺戮者などエキセントリックな役をやらせたら当代右に出る者のない北村さんですが、本作では尋常ならざる熱を内に秘めつつも内省的な青年を静かに演じています。それにしても彼の演じる青年達はどうしてこうも切なさを滲ませているのでしょう。特にここでは彼の「切ない」オーラの真骨頂を見ることができ、北村ファンなら一見の価値あり、でしょう。
映画全体としては、間のある演出のせいかややもすると画面が単調になってしまっているのが残念ですが、舞台にしつらえられた雪の残る北国の小さな町が、思いをかけた女を監禁するしかなかった男と、自分を拉致した男に身も心もまかせてしまう女の間の出口の見えない関係を凝縮して見せてくれます。
結末に救いはありませんが、頭を刈られた後の北村がダウンタウン松本に激似（そしてドライブするシーンの荻野目は綾戸智絵）なのは笑っていいところ？

北村さんファンなら見るべし

　R15指定ということですがラブシーンばかりではありません。
誘拐拉致監禁という設定＆ラブシーンでR15なのだろうと思いました。
誘拐拉致監禁と北村さんの尋常ではない一途さで、初めは怖い印象を持つのですが、徐々に北村さんの切なさが全面に見え始め、更に雪景色もあいまってすごく切ないドラマになっています。
誘拐拉致監禁で北村さんとなると、どんなに悪役かと思いがちですが、本作品ではテンション高いキレ気味の演技は見られず、切ない北村さんを存分に楽しめます。坊主の北村さんは男前度が更にアップしてますし、北村さんファンなら十分楽しめると思います。
ただし基本的にストーリー展開が単調なので、北村さんファン以外は楽しくないと思われます。

ある意味おもしろいかも(・・?)

　昨年からこの作品は気になっていましたが、やっと見る機会が訪れました。話の流れは、良いとも悪いとも言えませんでした。観察力の肥えた人と一緒に見ると、北村一輝さんと竹中直人さんの行動や台詞を別の視点から見ると二人で笑ってしまいました(?_?)(。_。)一人で見ていたら、別の視点から見て笑うことは無かったと思います(・・；)

ちょっとがっかり

　わかりやすい映画を見てきた私にとって、単調な話の展開、カメラの動き、期待して待った割りにこの程度かとちょっとがっかりしました。
話の結末もわけが分かりません。
ただし北村一輝の演じた切ない役どころがよく伝わってきました。
やっぱりかっこいいし、素敵です。
なのでぎりぎり星３つです。

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