ハードカバー:松本裁判−ユルコロ情報

商品説明

　???芸人・松本人志を「告訴」する、という一風変わった設定の中で徹底分析した自叙伝的な1冊。『松本坊主』の続編にあたるとされる。本人の語り下ろし、医師による精神分析、そして奥田民生、PUFFY、ロンドンブーツ1号2号田村亮による証人喚問などが掲載されている。

???松本自身の主観的な視点に加え、精神医学的な視点、そして第三者の視点による分析がチャプターごとに独立している。特に後者2つは松本抜きで進行しているためか、今まで本人が語るのを躊躇（ちゅうちょ）してきた女性問題や性愛の部分までを、否応なしに解明、解釈していく。また精神鑑定を組み込むことで、松本の発想がいかに突飛であるかを紹介する一方、学術的に彼の笑いが一般に受け入れられる理由を解明することにも成功した。

???冒頭部分には「公訴事実」として松本が行った「料金後払い制武道館ライブ」や「フリートーク」などが日本のお笑い界、メディア界を変えたとしている。本書はこれを踏まえて彼を研究することを正当化し、ひいては「松本坊主の続編」的なステイタス以上の存在感を主張している。すべての大前提となる冒頭部分に賛同する人は、一芸能人、松本人志への好奇心を満たす以上に、社会学、心理学、そして精神医学の一環として本書を堪能することができるだろう。（松本芹香）

メーカー：ロッキング・オン

斬新だなぁ

　確かに、松本さんの、何か新しい部分を発見したり、それに通じるような部分をひぱっり出すようなものではないために「つまらない」と感じてしまう読者がいるかもしれない。しかし、
”松本人志”の面白さの根底にあるものはいったい何なのか？という問に対して、今までのある意味あいまいとした答が、精神鑑定によってこうも明快に解きほぐされていくのには感心した。

いいな

　構成が面白いですね。
最初は、「遺書」とか「松本」みたいですが、
途中から精神鑑定みたいなのがあり、
数人のタレントさんが松本さんについて
語ってるのがあり、
それについて本人が語っています。

ただ、よほどコアなファンじゃないと面白くないかも。

自分は手錠をしてる表紙が最高によかったので、
☆５つですね〜〜

おもしろまじめ

　　本書の中で、氏は、その胸中をかなり正直に語ってくれています。
　彼は、どちらかというと人を寄せ付けない雰囲気を持っていますが、彼の父親にまつわるエトセトラを読むと、なんかそれもしかたがないのかもしれないなあ、と思ったりもします。

　あと、氏は、かなりのプレイボーイぶりで知られており、僕なんかは、そんなにもてるのになんで結婚しないのかなあ、やっぱりまだ遊んでいたいのかなあ、なんて思ってしまいますが、彼に言わせれば、自分はすごく寂しがりやだから誰かと一緒に居たくてたまらなくなることがあるが、逆に一人で居る時間も絶対に必要な人間なんだ、と。したがって、結婚したいと思うときももちろんあるが、一人でいたいチームがかなり押してるときもあるのだ、と。
　まあ、わからなくはないですが。ぼくも一人の時間は確保したいですし・・・。
　というわけで本書は、氏が少し身近に感じられるようになる、そんな一冊です。

天才の解剖

　この書は自称お笑い界の頂点に達した男、天才・松本人志を解剖した書である。もしお笑いという道に進んでいなければ、多分、犯罪者となっていただろう、と松本自身が語っている。確かに、精神鑑定において、分裂気質気味と言われ、常人とはかけ離れた精神を持っているという。その常人とはあまりにもかけ離れた精神が真の笑いを創りだす。まさに、「松本病」。さんまを指揮者に、自らを作曲者と例え、偉いのは専ら作曲家と豪語している。いや、松本人志がそういのであれば、そうなのである。ただ、いくつかの点において、松本の言っていることには矛盾を感じる。全てをオリジナリティに拘る精神は凄まじいが、松本自身の全くの独自の発想など存在しないのである。昔の事物を組合していくことが?想と繋がるのだが。それを知っているのか知らないのか（知ってるとは思うが）全て、松本が作り出すものは独自の発想と思っているところが可笑しい。それを周りが指摘できない、それだけの力を兼ね備えているのもまた事実だが。その反動で、ごっつのスペシャルが9%と。そして、挙句の果てには、ここ数年でコントの質が下がり、オレは被害者だたと。まぁ、そういうことを記載していたが、人の感性なんて、人それぞれであり別に頭が良い人でも松本を笑えない人だっているだろう。感覚的なものだから仕方ないのである。それを強引に否定しているところも「松本病」の一種なのだろうか。あと、特に腹立ったのが、水増しと思わちるえない箇所があった。証拠供述という名で1998年の聴取されたものが再度公開ということで記載されていたのは腹正しい。今は、2002年である。それも松本は、ここ数年で言ってることと、してることが矛盾してるところがあるのである。つまり、意識が変わってきているのである。あれあれああれ？「遺書」とは違ってること言っているよ？とか、松本の書を読んでる人は少なからず気づくだろうが。だから、もっと最新の聴取を記載してほしかったのが本音である。まとまりがなくなったが、とりあえず、松本人志を天才と崇めてる人は速攻に入手すべきであろう。

松本裁判の感想

　同時期に発売された「哲学」が島田紳助と松本人志がテーマに対してそれぞれ考えを
赤裸々に語るのに対して
この「松本裁判」は裁判形式でまず調書として彼の人生観を語ってもらい
精神分析を医者がマジで行います、最後に民生、ＰＵＦＦＹ、田村亮などが彼について語ると
いった感じで彼が社会に対して有罪か無罪か判決を決めます。

松本人志の深層心理、直感的部分、自分でも気づいてない部分を他者が暴き出します。
かなりマジな部分での松本人志という人物を深く味わえる作品になってると思います。
「哲学」は論理的、理論武装した左脳的作品であるなら
「松本裁判」は直感的、深層心理をついた右脳的作品ですね。
セットでのご購入をおすすめします。

中級者向き

　　松ちゃんファン初心者はこれを読むと眠くなるでしょう。
でも松ちゃんを本当に好きな中級者以上のファンにはたまらない一冊です。

惹かれる理由

　　ほんまもんの芸人。
　松本人志という人をカテゴライズしたとき、そう断言できる。その彼を”断罪する”という発想の面白さでこの本は成り立っている。奥田民生氏やパフィーのゆるりとした視点から笑いに対しての厳格さをもつ松本氏の側面を見るのは興味深い。

　しかし、この本を読んで改めて思ったのだが、松本人志に魅力を感じている人間にとって知りたいのは、彼の思考そのものなのだ。
　改めて思う。
　彼そのものをあらわすには、たとえどんな術を用いても彼自身にしかできないし、それだからこそ、人は松本人志に惹かれるのだと。

途中眠くなります

　松っチャンの裁判のための資料という形式で、松っチャンの人となりが書いてある。松っチャン自身が語っている部分もあるし、医師による精神鑑定、タレントの証人喚問などがある。

この本の見所は、松っチャンの性格について突っ込んで書いてあるところだと思う。他は特におもしろいところはない。松っチャンのコアなファン向け、または松っチャンの性格に興味のある人向け。私はこんな風にして人の性格がわかるんだと感心しながら、頑張って読みました。

★もっとレビューを見る★