ペーパーバック:仮面ライダー電王×韮沢靖イマジンワークス ~SAY YOUR WISH・・・・~−ユルコロ情報

イマジン辞典でなくデザイン集です

　まず、最初に注意しておきたいのがこの本はよくある怪人図鑑的なものでなく、あくまでデザイナーである韮沢氏によるイマジンのデザイン原画集という事です。
内容的には非常に楽しめるものですがいわゆる劇中設定やストーリーに沿った解説などがある図鑑や辞典的なものとは根本的に違う物です。それなりの値段もしますから中身を知らないで期待したのと違う・・・ということにはならないように要注意です。

基本的に氏のデザインした各イマジンの原画イラストが全てカラーで掲載されており、デザインの際の裏話や実際のスーツとの変更点、アーリーデザインなどがあり楽しめます。
一度、電王の全ての話を見終わった人が読んでみるとあのイマジンはこういう経緯で生まれたんだ・・・とかお気に入りのイマジンに意外な誕生秘話があったりと楽しめます。確かに値段は高いですがフルカラーで全てのイマジンのデザイン画が掲載され、韮沢氏と本編スタッフによる裏話などおまけも多く、大人向けの電王ムク本みたいな感じでしょうか。
尚、あくまでイマジンデザインのみ（例外でナオミ有り）でライダーは掲載されていませんのでイマジンを楽しみたい人向けです

メーカー：メディアファクトリー

最初からクライマックスだぜ!!

　最初に言っておく!この本は最初からかーなーり、クライマックスだ!!

最初ページを開いて出てきた一発目が、書き下ろしのアイビーイマジン（笑）
「何故アイビーイマジンなのか…」とも思いましたが、モチーフのツタがとてもいい感じに表現されているので、良しとしましょう。

次に、中身ですが、基本的に左側には、韮沢氏の解説・マスクのサイドビューや、イマジンの背面デザイン・実際のスーツが載っていて、右側は、一面韮沢氏のイラスト原画です。
原画をそのままスキャンしていると言うことで、当然、細部のタッチや、発注の際のメモ書き等も、ハッキリと載っています。
メモ書きを見ることによって、韮沢氏のこだわりが伺えます。
原画と、実際出来上がったスーツを見比べると、僅かながらも変更されている部分があったり、色の微妙な違い、「ここにこういった意匠が盛り込まれていたのか!」と言う発見があります。
イマジンの特徴である、体に刻まれた文字ですが、分かりにくいものもありますが、韮沢氏の解説により、100％分かります。
また、モモタロスやウラタロス、ジークのアーリーデザイン（NGとなったデザイン画）も掲載されていますので、マニアは必見です!!

他にも、カードダスのみの収録となったデザイン画や、巻末には、白倉Pと韮沢氏の対談があり、「イマジンが出来るまで」がよく分かります。
ラビットイマジンは○○が、○○になって、○○だったそうです（笑）
そして、ラストのページは、韮沢氏がどうしても書きたかったと言う、ブレーメンの音楽隊をモチーフとしたイマジン4人が、書き下ろしによって、再現されています。

総合的に、コアなマニアや「韮沢ファン」には楽しめる内容となっていますが、「仮面ライダーファン」ではなく「電王ファン」や「俳優・声優ファン」には、お勧めできない内容です。
しかし、僕自身が満足できたので、☆5つです。

遊び心溢れるデザイン

　韮沢氏による"仮面ライダー電王"に登場した"イマジン"のデザイン画集になります
ちなみにイマジンに関しては、劇場版"仮面ライダー電王＆キバ"に登場したイマジンも含まれます
また、モモタロスやウラタロスのプロトタイプ、劇中未登場のイマジン、はたまたナオミや牙王の衣装デザインなんかも収録
どれもこれも動きのある映像ではなかなか気が付かない遊び心が行き届いた粋なデザインで、まずファンなら買っても損はないです
散りばめられた韮沢氏の遊び心に触れ、いろいろと新しい発見のある画集でした♪
尚、あくまで画集なので、"仮面ライダー電王"についての真新しい情報等は特にないですよ(苦笑

素敵でした！

　イラストを描くことが好きなので、個人的には、画集というか資料というか…カッコイイです！
勉強になりました。こういう絵も描いてみたいものです。

いちばんうしろの書き下ろしは、対談を読んだら納得。
もしかして、イマジンあにめのブレーメンはこれが元ネタ？

これ以前に出ていた、カブト等の本は持っていないのですが、これを読んだら欲しくなりました。

デネブは…

　剣、カブト、電王の3作品でクリーチャーをデザインを担当された、韮沢氏のイマジンのデザイン画集です。注意点は、この画集には、デネブは1カットも出てきません。モモ、ウラの未使用画、白倉Pと韮沢氏の対談、モモ、ウラ、キン、リュウと全ての敵イマジンのオールカラーのデザイン画、ギガンデスヘヴン、ハデス、ヘル。あとはカードダスの絵と、最後にブレーメンの音楽隊をイメージした絵が載っています。

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