南明奈の特徴は、「目」だ。
写真集にせよ、DVDにせよそのすべての作品を占拠しているのは、彼女の「水着姿」や「笑顔」。ふつうでない視聴者は、たいていそちらの方に目がいく。それは、「もちろん彼女の美しさを堪能したいのだ…」というような言い訳はできるだろうが、彼女の目を丹念に見、考え直してほしい。
「目は口ほどにものを言い」という表現があるが、南明奈のそれは、「物言いをつける目=物言い目」といえる。
タレントとして芸能界で働かざるを得ない環境において、また、視聴者からの「期待(?)」に「応えろ・答えろ・堪えろ(←読みはいずれも、こたえろ)」と芸能界上層部からプレッシャーをあえて受けてたち、だからこそ、「芸能界一の最強少女」のひとりとして、「物言い目」で勝負している。
その「物言い目」に気づく視聴者とは、自分勝手に日々を生きていない、つまり、他人の基本的人権を大事に生きている「ふつうの国民」。南明奈の「物言い目」にきちんと気づく。
実際問題、南明奈の「目」は、猛烈にいい。自分の作品を制作する際も現場に立会い、その優れた動体視力と観察眼で、ラフをチェックする力は、彼女を撮影したプロのカメラマンが太鼓判を押している。
「芸能人なのだから、高い契約料で自分の自由選択で働いているのに、いまさら賢しらに文句を言うな!」という輩もいるにはいる。しかし、事実を凝視することなく、どこにでもくっつく「一般論」で断罪するそのような輩こそ、結局は「物言い目」にさらされている。
そして、その「物言い目」とは、南明奈のような、ふつうの女の子=国民の目である。
彼女のような、外見はfragile(か細く壊れやすい)に見えて、実は内実FRAGILE(繊細かつ柔軟、つまりSTRONG)な子こそ、自分の家族に迎え入れたくなる「最強少女」だ・ね・・・。